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PIC16F18325による周波数カウンタ [電子工作]

PIC16F18325による周波数カウンタ 2種

秋月で、PIC16F18325が100円で売られていたので、事例を参考に安価な周波数カウンタを作った。
15ct1P83.jpg18ct1P582.jpg

mcc(MPLAB Code Configurator)を使ってCLCやタイマーの設定を行った
構成
TMR2:基準時間発生に使用。mccで作られた"tmr2.c"の割り込み処理にユーザ処理を記述する。
TMR3,TMR5:2個の16ビットカウンタをCLCを使って連結し32ビットカウンタとする。
TMR3がオーバフローするとTMR5をカウントアップする。オーバフローで割り込みは使わない。TMR3,TMR5のon/off機能を使って基準時間だけT3CKI(RC5)のパルスをカウントする。計数が終わるとTMR3とTMR5を読み出して表示する。

CLCの設定:TMR3のオーバフローをピンに出す。
30cl53.JPG
35pinmng52.JPG

ブロッグ図的イメージ
40TMR3-5.JPG

TMR3オーバーフロー信号。T3CKIの1サイクル分出る様だ。
50M12Movfl48.jpg
55M35ovfl49.jpg

MPLABX,コンパイラは以下を使った。
MPLABX v3.51
xc8 v1.44


カウンタ入力:T3CKI(RC5)
OVFL:CLC1(RC1)
2段目カウンタ入力:T5CKI(RC0)
RC1とRC0をピンで接続する。LCDはどちらか一方を接続し、LCDに対応したHEXを書き込む。
60PIC16F18325.JPG

カウンタ1:外部発振器、シリアル化したLCD1602、8桁表示
カウンタ2:水晶発信器、TS174 6桁表示 0.1k単位

カウンタ2は組み込みとして使う為、基板カットしてTS174のサイズに近づけた
20ct2P80.jpg

LCDを外した所
22ct2P81.jpg

LCD1602SPI回路図再掲。E信号を遅らせるために1G32の出力に220Pを接続した。効果は未評価。
70LCDSPI41.JPG

16F18325は14ピンなので使えるピンが少ない。LCDにはシリアル化したLCD1602をを使った。
カウンタ2のLCDにはAitendoのTS174を使った。TS119、TS174、TS5173は同じライブラリで使える。こちらも3ピンで制御できる。単位がKHz表示で無いのが残念。小数点表示はKの位置表示として使った。
水晶には手持ちの12.8MHzを使ったが精度がイマイチ信用できない。カウンタ1は、将来高精度発振器を入手したときの為に外部入力モードにしている。カウンタ2は安価にするため、12.8MHz水晶をPICで発信させた(HSモード)。

LCDのライブラリ内で、制御に使うピンを定義する。当初LCDの書き込み信号をWRとしていたが、EEPROMの処理の中のWRと競合していたのでLCDライブラリ側の信号名をWRTとした。

lcd_SPIlib2.h
#define RCK LATAbits.LATA0
#define WRT LATAbits.LATA1
#define DT LATAbits.LATA2

TS174
HTLCD_lib2.h
#define CS LATAbits.LATA2
#define WRT LATAbits.LATA1
#define DT LATAbits.LATA0

高精度の発振器を持っていないので、校正出来ていない。
PIC16F18325 カウンタ ソース&HEX。mccで生成したファイルを後から修正したので、コメントは違っているかも。試行錯誤した痕跡が残っているが公開。


回路図

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参考
はじめてのPIC
18f14K50カウンタ
http://sky.geocities.jp/home_iwamoto/page/P14K50/P14_B03.htm
電子工作のための PIC16F1ファミリ活用ガイドブック  技術評論社
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PIC16F18325によるPWM 簡易パルス発生器 [電子工作]

PIC16F18325によるPWM 簡易パルス発生器

素性不明なパルストランスの特性を調べる為、PWM パルス発生器を作った。
10P1040537.jpg

ジャンク基板に乗っていたトランス。巻線は髪の毛より細い。インダクタンスは30uHと120uHであったので巻線比は1:2らしい。巻線は2組ある。ので1:4の構成にできる。
12trn0524.jpg

パルス発生器と接続した。無負荷でも2Khzあたりでは1A以上の入力電流であったが、200KHzでは10mA程度に減少。供給電源の保護回路により1A以上流れないので助かった。スイッチングFETはパルス発生器に実装したのを使ったが、配線長を考えトランスの近傍にあるのが望ましい。このトランスは負荷電流はほとんど取れない。1k抵抗を負荷に接続ですぐに電圧ドロップする。
13measP1040526.jpg
13nDCDC151.jpg

PIC16F18325が安価であったので試しに使う。2k~500khzの間をscanし、出力電圧の最大値を記録できるようにした。scan時はduty50%固定であるが、PR2の値が小さいときのduty値は概算値になる。
13pPWMSCH0152.jpg
2khzから周波数x1.15で決定 
14frq00157.jpg
20FUNCWS000156.jpg

1ステップ約90msとし、42ステップ終了後、電圧最大の周波数を設定し、43から64ステップまで同一周波数を出した後に最初のステップに戻る。最初の4ステップは120msで切り替えている。周波数切り替え時、波形が乱れる事があるが、まだ対応できていない。
22ALLTWS000159.jpg
24pwm50504.jpg
電圧安定まで4ms程度かかっている
26WS000160.jpg

手動で周波数とdutyが設定出来るようにした。周波数は高い(PR2の値が小さい時)は分解能に制限あり。手動だと0.5k~600k程度まで可能。AD変換を2チャンネル使い、電圧、電流を表示する。Vrefは1.024Vに設定した。AN4は1/20に分圧するつもりで電圧表示をmax20Vにした。

表示には、買い貯めしていたAitendoのETM11256(112x56)を使ったが、立ち上げ時の設定でC12864やJCG12864も使える。(コントラストの調整が必要だが)表示範囲は112x56内に抑えている。
30c128P1040504.jpg
コントラスト調整後
33c128-2P1040505.jpg
反転表示
36invP1040506.jpg

RUN/STOPスイッチを押下したまま電源投入するか、RC4を10Kでプルアップすることで、C12864spi、F12864、JCG12864モードになる。LCDを切り替えた時は、保存した設定は初期化されるので、電圧補正を含め再設定が必要。切り替えないときは保持される。
JCG12864の時は、最初は逆文字になっているので、設定モードからJCGモードにする。
40JCG-0P1040507.jpg
JCG1264正常表示
44JCGP1040508.jpg

aitendoのF12864だと思う。液晶固定していたので型名確認できず
48F128P1040510.jpg

とりあえず2枚の基板を作ってみたが、いくつか問題点が判明している
・タクトスイッチのチャッタ除去が十分でない。外部キー接続で回避
・PIC内部クロックを使ったため周波数精度が不明
・スイッチングFETの耐圧が30Vしかないので、高圧評価は出来ない
・FETの電流は片側しか測定していないが、同一チップのFETなので、差は5%以下であった
・スタート時、0~41ステップのどの周波数から開始するかは不明
・周波数切り替え時に波形乱れあり。

仕様
scan 2k~500k 自動42step繰り返し 
step 2k~500khz
PR2  255~4
scale x1 x4 x16 x64 TMR2のprescale設定
duty 5%ステップ 5-90% 周波数で制限あり

PICのAD変換機能を使って電圧、電流を表示。レンジは固定
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モード設定 設定変更はEEPROMに格納
電圧表示調整
コントラスト 
表示反転
JCGモード
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PIC16f18325PWMのhex


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