SSブログ

NVRAM DS1235代用品の作成 [修理]

NVRAM DS1235代用品の作成

Tektronix 2440の修理部品として、昔、購入して保管してあったLow Standby Current の1Mbit SRAM(M68AF127B)を使ってDS1235相当の32K NVRAMを作成した。ただ手間や部品を新規に購入する価格を考えると素直にDS1235ABを購入するのが楽と思う。(2011年ころ作成したNVRAMのアップデート)
60P1030434.jpg10shc24.jpg

主要部品
・M68AF127B STMicro 1Mbit SRAM
・S80818CN SII オープンドレイン リセットIC
・BSS84   Pch FET
・28PSOPDIP変換基板
・丸ピンIC連結ソケット(両端オス)太い方が基板側
・シール基板 ユニバーサル
・シール基板 SOPIC 変換用
・CR2032用電池ソケット (縦・小型ジャンク基板から取り出し)
・RB751S/1SS405 ショットキーダイオード 30mA
・BAS40T/R   ショットキーダイオード200mA
・CR2032
・抵抗、コンデンサ

シール基板が高価。丸ピン足は曲げるとすぐに折れてしまうので注意。
以下の手法、定数には間違いがあるかもしれないので、参考。

ショットキーダイオードの特性は電池寿命に影響するので、逆方向電流Irが小さいものを選択。手持ち品を測定し、1uA以下、極力 0に近いものを選定。電池側のダイオードは順方向電流は1mA程度で良いが、Vcc側はSRAMの動作電流が流れるので、100mA以上のダイオードを選定。こちらもIrが大きいと電池寿命が短くなる。R4(1Ω)は電流測定用。

リセットICは手持ちのS80818CN(検出電圧1.8V)を使ったので、検出電圧を4.5Vに変更。
Vd-=((3.3k+2.2k)/2.2k)*1.8=4.5V
Vth=((3.3k+2.2k)/2.2k)*0.09=0.225V
vd+=4.5+0.225=4.725V

S80818の検出電圧には最大2%の誤差があり、抵抗誤差は5%なので、計算式は目安にしかならない。
調整出来るようにR7(68Ω)を入れて、今はショートしてある。
DS1235ABを目標にしたが、抵抗誤差を考えるとDS1235Y相当になってしまった。

Vccが低い時にS80818の出力(E2)に1V程度の不定値が出たので、Pch FETを追加した。
FETなしのEnable信号に不定値あり
42Pscl185.jpg

FET追加
44e2sclokP1030382.jpg

評価中はショートや過大電流が流れる可能性あるので、3.6Vのニッケル水素電池を使った。
40P1030398.jpg

NVRAM裏側:電池box固定用錫めっき線が見える
30uraP1030474.jpg
シール基板:以外に高価
201sheelP1030476.jpg

作成方法:
1.ユニバーサルシール基板にSMD部品を実装
2.28PSOPDIP変換基板の加工:Vcc(28P)のパターンカット、電池ソケット取り付け穴を開ける。
  丸ピン(太い方が基板側)取り付け、14~27ピンに30番線くらいのリード線を半田付け、長さは15mm程度、組立後に適切な長さにカットする。半田から飛び出した丸ピンもカット。

3.SRAMの14から28ピンをSOPシール基板に半田付けする。
4.シール基板付きSRAMをSOPDIP基板にと取り付ける。傾くが、できるだけ水平にする。
5.SMD部品が実装されたユニバーサルシール基板をSRAMの上に両面テープで貼り付ける。

50P1030397.jpg
配線汚い

6.SRAMとシール基板を配線し、結線を確認。3Vくらいの評価電池を使ってR9 1kΩの電圧降下を測定。
70DMY1235_1k2P1030436.jpg
電池寿命:200mAH/4uA/8760H=5.7年

7.問題なければCR2032を実装して、通電中の電流/電池バックアップ時の電流、特性を観測して、NVRAM DMY1235Yの完成。
60P1030434.jpg

最初に作った時、R9の電圧降下が1V(1mA)くらいあるNVRAMがあったが、実機実装すると4mV(4uA)になった。原因がわからないので、気持ちが悪い。電池電流が1mAになる事象は、再現しないのでので様子見。SRAMが斜め片側実装なので、外圧に弱く、少しの力で半田クラックが入ると思う。SRAMの実装については見直しがが必要だが、とりあえずTektoronix 2440の修理確認にはなった。


Tektronix 2440 修理完了 [修理]

Tektronix 2440 修理完了(一応)

電源が入る様になったが、診断でFAILが一杯。
10failP1030419.jpg
波形は出るが、稼働時間もおかしい。
12hrsP1030420.jpg
またキャリブレしても、設定が消えてしまうので、NVRAMが怪しい。自分の2440のNVRAMは、ソケット実装されていたと思うが、この2440のNVRAMは直付けになっている。28ピンICを壊さずに取り外すために、サンハヤトのシュッ太郎を購入した。併せてT22,T23のノズルを購入し口径1mmのT23と交換した。ノズルの太さは変わらない。ネットの評判では、シュッ太郎の耐久力はあまり無いそうだが、部品交換のプロでは無いので出番は少ないと思う。今までは、半田を盛り上げて、一列同時加熱でICを取り外していたが基板とICを壊したくないので購入した。
24syutaroP1030468.jpg
TP-100も考えたが、価格で諦めた。半田吸い取り線、100ショップの”スッポン”も念のため準備して、中古基板を使ってIC取り外しの練習をした。心を落ち着け、静電気の対策して、CPU基板を取り出し、U350とU664のNVRAMを取り外した。シュッ太郎の吸引力はやや弱いが、吸い取り線を併用して綺麗に半田が取れた。
26DS1235ABP1030431.jpg
裏面にはDS1210が見える
28DS1235_1210P1030432.jpg
U350とU664に28ピンの丸ピンソケットを実装。スリムタイプの28ピンソケットしか手持ちが無かったので、カットして使った。 
30soketP1030433.jpg
DS1235やDS1230は数千円で入手出来る様だが(DS1230はDigikeyにあった)被疑候補が外れるかも知れないので、NVRAM代用品をM68AF127Bを使って作った。保護電圧を合わせたかったが、リセットICの都合でDS1235ABからYランクになってしまった。(電圧上昇時4.7VでEnable、電圧下降時、4.5VでDisable)後日紹介予定。
40Dmy1235x3P1030434.jpg
DMY1235Yを3個作ったが、1個は保持電流が1mAくらい流れる。残りは4uA程度なので、5年程度は持つかも。(電池と直列にいれた1kΩの抵抗の電圧降下を測定 :200mAH/4uA/8760H=5.7年)
42DMY1235_1k2P1030436.jpg
DMY1235Yを2個実装してCPU基板を2440に再セット、外したケーブルの接続を確認して通電。DMY1235がシャーシにショートシないように、念のため厚紙をシャーシに両面テープで貼り付けておいた。
62a6DMY1235x2P1030439.jpg
”カンカンカンカン”火事の警報かと思う様な警告音がしたので急遽電源を落とした。ドキドキして心臓に悪い。元のDS1235ABに戻して(ソケットにして良かった)元の状態になった。各種電圧も異常なし。U350にDS1235ABを入れ、U664にDMY1235Yを実装して動作確認した。1個は警告音はしないが、表示が出ない。他の2個もメモリのエラーが出る。DMY1235YのM68AF127Bを再半田して、再実装。全く動作しなかったのが、診断の表示は出る様になった。U664にDS1235AB,U350にDMY1235Yを実装すると、診断もパス。キャリブレもパスした。
7cal0465.jpg8DIAGpassP1030466.jpg9signalP1030462.jpg
3個作ったNVRAMのうち、2個がだめとは、工作の自信が一気に無くなった。NVRAM入れ替えで動作するが、不具合が隠れただけと思うのでメモリ試験器作った方が良さそう。(DS1235ABを購入するする事も考えたが、自作NVRAMで2440が動いてしまうと気が抜けてしまった。)
この2440はタンタルコンデンサとNVRAM交換で修理完了のはずが、LM308に余計な事をしてしまったので、後で交換予定。一応完了なので、しばらく使って見る。リチウム電池CR2032から3.8uA流れている。
1990年ころ製造した機器が、25年経過しても保守できてまだ動作することが嬉しい。
------------------------------------------------------------------------------


goot TP-100AS ポータブル自動ハンダ吸取器静電対策

goot TP-100AS ポータブル自動ハンダ吸取器静電対策

  • 出版社/メーカー: 太洋電機産業
  • メディア: おもちゃ&ホビー



Tektronix 2440修理継続2 [修理]

Tektronix 2440修理継続2

A11基板のショート部品はどれかな?ネットで検索して見るとショート位置検出ツールに、定電流を流して電圧降下を測定する方法がある様だ。平成5年に松下が特許出願(特願平5-237005)しているが、まだ未請求。出願時期より前から同手法は使われていると思うが自分で使う分には良いよね。一応AZ1117H-ADJを使って約0.1Aの定電流回路を作って、電圧ドロップを測定したが、問題のコンデンサあたりの電圧降下が一番低かった。電流値がいい加減なので、ショート抵抗の絶対値は不明。ただこの方法では、ショート位置から離れるとみな同じ電圧になるので、給電位置を変更して2回以上測定する必要がある。
cc120.jpg
A11.TimeBase基板の回路図をみると、+15Vラインに接続されている1uF以上のコンデンサは、3個(C131/22uF,C182/2.7uF,C284/2.7uF)なので、順番にはずして抵抗値を見る。ショートコンデンサ発見。+15VラインのC182/2.7uFのタンタルコンデンサがショートしていた。テスター測定で0.6Ωしかない。
sht060349.jpg
代品が無かったので、コンデンサを除去して、こわごわ通電したが、発煙してびっくり、すぐに電源を落とした。基板を見ると-15VラインのC282/2.7uFが焦げていた。コンデンサは後日調達
c282.jpg
C181/C182/C282/284は、2.7uF20Vのタンタルが使われている。15Vラインに20Vタンタルコンデンサを使うのは、耐圧不足ではないか。4個のコンデンサ(C181/C182/C282/284)を除去して通電。診断FAILが一杯あるが、画面が出た。CCDがPASSしていたのは良かった。電圧をモニタすると、すべて規格内に収まっている。
fail.jpg
修理継続。

Tektronix 2440修理(継続中) [修理]

Tektronix 2440修理(継続中)

知人より動作しないTektronix 2440をもらった。手持ちのより随分きれい。通電しても画面には、3cmくらいの小さな樽の様な形が写っているのみ。TrgLEDは点灯していて、冷却ファンは回転している。
tek244030367.jpgtrg337.jpg
ケースを開けて見たが、基板にはホコリがついていない。綺麗な状態で助かる。nVRAMはDS1235ABWであった。
DS123539.jpg
サイド基板にチェック端子が出ているので、電圧を測定。
side30332.jpg
+5VDが4.5V、+10Vが2.2V、他の端子すべて目的の電圧が出ていない。サービスマニュアルを眺めながら、U180のLM368-10の出力を見ると、ここは10V出ている。49.9kの後に1uFが接続されているが、コンデンサのところでは3Vになっている。コンデンサを片方の端子をカットしたが、電圧は低いままでかわらず。次はLM308Aだが、代品を持っていないのでしばらく悩んだが、LM308Aの端子をニッパでカットして取り出した。
power351.jpg
これが失敗であった。めんどうがらずに、電源基板を取り出せば良かった。取り出した足の無いLM308Aの端子の痕跡に線を半田付けして、DIP基板に実装。LM308Aの試験回路を作って検査してみたが、LM308Aは無実であった。結局電源基板を取りだし、LM308Aを再実装した。後々きれいなLM308Aに交換した方がよさそう。電源をとりはずしたついでに、負荷側のショートチェックしたところ+15Vラインが1Ω以下であった。
+15Vどこかでショートしている。最初にショートチェックすべきだった。ケーブルを順に外していくとA11.TimeBase基板で+15Vラインがショートしてる。電解コンデンサの液漏れは見えない。ICショートだったらいやだな。
ショート位置検出になにかツールが無いか、探していると、一定電流を流して電圧測定する方法がある様だ。
調査継続。

デジタルオシロキット DSO138用モバイルバッテリー自作 [電子工作]

デジタルオシロキット DSO138用モバイルバッテリー自作

注意:リチウムバッテリを使った工作なので、発煙、発火の危険性あり


DSO138を組み立てたので、移動時にも使える様に8V出力のモバイルバッテリを作って見た。幾つか問題が残っているが、とりあえず使える。

allset43.jpg

仕様と言う程ではないが、DSO138用電源として使えることを目標とする。
・USBコネクタから充電
・出力:8V150mA
・リチウム電池使用
・できるだけ小型に。

主要部品
充電コントローラ:TP4057
DCDCコンバータ :FP6291
FET      :IRLML6402
リチウム電池  :3.6V1.3A
ポリスイッチ  :350mA

TP4057,FP6291はAitendo、FET、ポリスイッチは秋月から購入。リチウム電池はジャンクノートのバッテリパックを分解して流用。分解時に個々の電池電圧を測定し、電圧が残っているものを選別。電池電圧が非常に低いか、0Vのものは使えない。充電して持ち直すのもあるが、期待は薄い。リチウム電池には、絶縁シートと、絶縁紙を両面テープで貼り付け、ショートを防止する。絶縁に十分注意。
sep303.jpg

ケースは、100円ショップの3個108円のプラケースを利用。
TP4057とFP6291は外形がSOT23なので、変換基板を利用。プラケースに電池を入れ、隙間に入る様にユニバーサル基板をカット。カットしたユニバーサル基板にSOT変換基板に載せたTP4057とFP6291を実装。
base01.jpg

TP4057は充電電流500mAが可能であるが、発熱を考慮し電流を300mAに制限(R=3.3K)。

DCDCコンバータFP6291の推奨コイルは3.3~4.7uHであるが、手持ちの33uHを使った。推奨より一桁インダクタンスが大きい為か、効率が50%前後と悪かった。そのうちコイルを交換の予定。
電池に流れる電流を測定するため、40mΩの抵抗をシリーズに入れた。またショート保護の為ポリスイッチを入れたが、電池電流が思ったより多く、350mAのポリスイッチでは電圧降下が0.3Vと大きかった。

完成したモバイルバッテリーの特性
あまり良くない。出力8.5V140mA。ポリスイッチの電圧ドロップが0.3Vと大きい。電力変換効率は50%程度と悪い。
DCDC_VI-12.jpg

DCDCコンバータの特性。
外部電源から3.8Vを供給した時の特性。8V出力に250mA以上流せるがDCDCの入力に1A流れたので、測定中断。保護電流見直し必要。
DCDC_VI-2.jpg
参考回路図
dcdc_all.jpg
見え難いので、最後にpdf回路図を追加。

充電中
chg17.jpg
充電完了
chg29.jpg

不具合、改善点
1.DCDCの効率改善。コイル見直し。
2.ポリSWの動作電流見直し
3.FET SWの動作電圧が低い。Vd1.1V+FET Vgs2.5V=3.6Vと予想したがもっと低い電圧で導通している
4.DCDCの保護電流が大きい。
5.リチウムのケース側電極が+極になっている。ショート防止を強化。

DSO138接続で、バッテリから270mA流れている
dcdcx_fet04.jpg

DCDC8Vpdf


-------------------------------------------------





Seeedstudio DSO Touch ポケットサイズ ストレージオシロスコープ デジタル

Seeedstudio DSO Touch ポケットサイズ ストレージオシロスコープ デジタル

  • 出版社/メーカー: Seeedstudio
  • メディア: おもちゃ&ホビー



Seeedstudio DSO Nano v3 ポケットサイズ ストレージオシロスコープ デジタル

Seeedstudio DSO Nano v3 ポケットサイズ ストレージオシロスコープ デジタル

  • 出版社/メーカー: Seeedstudio
  • メディア: おもちゃ&ホビー



今日のジャンク:2SD363 [JUNK]

今日のジャンク

物置を片付けていたところ、あまり見かけないトランジスタを発見。おそらく30年くらい前に集めたジャンクと思う。

2SD363 :大型Tr 1個はB-Cオープンで不良品、1個は捺印消え
2SD588 :取り付け穴2個のプラスチック封入Tr
2SC1403:TO3パワーTr
allTrP98.jpgallTrb300.jpg

2SD363は通常のTO3に比べ、1.5倍くらいの大きさがある。比較の為2SC1815と一緒に写した。
錆びているのは、B-C間オープンになっていて不良、捺印消えのTrは生きていた。

    Mat Struct Pc Ucb Uce Ueb Ic Tj Ft hfe Caps
2SD363 Si NPN 200 250 200 6 30 175 10 20 TO3
2SD588 Si NPN 80 150 120 5 7 150 8 40 XM20
2SC1403 Si NPN 70 160 100 6 8 150 5 30 TO3

2SD588は2ケ所ネジ止めするので、安心感がある。仕様は今となっては並。

2SD363は、Icは大きいがhfeが小さいので、期待はずれ。
データでは、hfeが20程度なので、ベースに1A程度流す必要がある。
テスターでhfeを測定

Tr       hfe
2SD363     3
2SD588    48
2SC1403    30
2SC1815   282(参考)
hfeallddC181590.jpg

2SD363のhfeが3と言うのは可哀想なので、ベース電流を増やして見る。
ベースに抵抗(130Ω、15Ω)経由で5Vを印加、コレクタ電流を測定してhfeを簡易的に計算した。
-------------------------------------
          Ib Vcc Ic  hfe
4.4v/130=34mA 5.0 0.25   7
4.23v/15=282mA 5.0 2.7A  9
-------------------------------------
IC27AP1030291.jpg

手持ち電源の電流限界で、測定はここまで。使えそうな2SD588を使って電子負荷でも作るかな。


秋月 2.4inch カラーTFT デジタルオシロ キット DSO138 kit 購入 [電子工作]

秋月 DSO138 キット を購入:
秋月の新商品紹介を見ていたところ、カラーTFTデジタルオシロスコープキット DSO138が3,300円と安価で販売されていたので購入してみた。
10P1030196.jpg
組立後
720260.jpg
通販で現品を入手し、”さあ、これから組み立てよう” とキット制作を楽しみにしていたが、本日、秋月のサイトを見ると、JYE製のDSO138キット(3,780円)が販売されていた。JYE製が有るのを見逃したか?こちらが純正品の様でFWが新しくなっているし、さらにHWはR11の値が150Ωに変更になっていた。
Sain Smart FW:113-13801-040,R11=1.5k,基板色黒
JYE       FW:113-13801-050,R11=150Ω,基板色赤

購入時期が悪かったのはさておき、Sain Smart製DSO138を組み立てたので、紹介。
----------------------------------------------------
◆主な仕様
・サンプリングレート:1Msps
・分解能:12ビット
・サンプリングバッファ:1024バイト
・MCU:STM32F103CB
・アナログ周波数帯域:0~200kHz
・垂直軸感度:10mV/div、0.1V/div、1V/div
・垂直軸分圧比:x1、x2、x5
・水平軸タイムベース:10μs~500s
・入力抵抗:1MΩ
・最大入力:50Vp-p
・F/Wバージョン:113-13801-040
----------------------------------------------------
Sain Smart製DSO138キットの中身は、部品だけで説明文が何も無い。組み立て大丈夫か少し心配になる。秋月とJYEのサイトから説明書をダウンロードして見比べる。JYEは基板の色が赤、R11が1.5kからJYEは150Ωに変更になっている。
10P1030196.jpg

全部品が揃っているか?,値が正しいかを、確認する。
12packP1030197.jpg
14pincv203.jpg16L1mH_pin07.jpg

組み立てチェックリストに従って確認。部品数に過不足はなかったが、幾つか問題発見。

1.0.1uFのセラミックの容量が0,07~0.08uFとやや容量が少ない。パスコンなので、このままとするが、後日  手持ちのセラミックを追加予定。 (容量測定の基準にはニチコンの0.1uFのフィルム使用) 他のコンデンサはここまでひどくない。誤差5%内外。
0.1uFセラミック11個すべて-20%前後の誤差
18Cchk09.jpg20cchk20214.jpg
手持ち0.1uFフィルムコンデンサ
22cchk01uF11.jpg

2.抵抗値のばらつきが大きい。抵抗誤差マークが茶色なので、誤差1%と思われるが、3%くらいズレているのがある。1kとか120Ωなどの複数ある抵抗でも互いにばらついている。誤差の絶対値は自分のテスターの誤差もあると思うが、同一値の抵抗値でも誤差大きい。

3.L2(1mH)のinducterのリード線のピッチが異なるため、基板のスルーホールにそのままでは入らない。 少しリード線の整形する。
16L1mH_pin07.jpg

4.L2とC24(100uF)が物理的に干渉するので、L2を少し傾ける
 23L_C0030248.jpg 

User Manual(1-22)に従って部品を実装する。表面実装部品は半田付け済みなので簡単。マニュアル19項のBNCコネクタの半田付けに於いては、30Wの半田ゴテの熱量不足で、短時間では半田が十分に乗らない。40Wの半田ゴテを持ち出し、コテ2本を使ってやっとスムーズに半田できた。
2629BNCP1030254.jpg

メイン基板部品実装完了
25assy0248.jpg
JP3の接続
27JP3_48.jpg
LCD基板にPin_headerを実装
30abLCDassy252.jpg

誤実装が無いこと、電源ショートが無い事を確認。電源を接続し、TP22の電圧が+3.3Vであることを確認。
30VaJP4assy0248.jpg30Vchk33_26.jpg

一度電源を取り外し、JP4をショートする。
30VdaJP4assy0248.jpg

電源を接続し、VA+,VA-,TP21の電圧を確認する。(+5V,-5V,+5V)
31adetxtavkp5227.jpg

電源を取り外し、LCD基板を取り付ける。
39assy0255.jpg

その後電源を投入する。問題なければ、Bootメッセージが出る。液晶保護シートにマジックで縦線が入っていた。後日保護シートを交換するので、良いけど。
40P1030232.jpg

この時の消費電流は9Vで80mAであった。
50V9A008P35.jpg

入力クリップをキャリブレーション信号J2と接続し、波形がでることを確認。0Vレベルがズレていたのでマニュアルに従って0Vレベル調整する。(J2は手持ちのピンヘッダを実装)
70TESTtrace030244.jpg720260.jpg

この後プローブのキャリブレが残っているが、省略。

波形が出たのは嬉しいが、見た感じでは波形にノイズが多い。JYEの050版では改善されているかな?

--------------------------------------------------





DSO Nano v3 (小型オシロスコープ)

DSO Nano v3 (小型オシロスコープ)

  • 出版社/メーカー: Seeedstudio
  • メディア:



DSO138 デジタルオシロスコープ 自作キット(日本語訳説明書付き)

DSO138 デジタルオシロスコープ 自作キット(日本語訳説明書付き)

  • 出版社/メーカー: JYE Tech.
  • メディア: おもちゃ&ホビー



/



Seeedstudio DSO Touch ポケットサイズ ストレージオシロスコープ デジタル

Seeedstudio DSO Touch ポケットサイズ ストレージオシロスコープ デジタル

  • 出版社/メーカー: Seeedstudio
  • メディア: おもちゃ&ホビー



MACH445 JTAG書き込み [FPGA]

かなり前に調達していた1995製造のMACH445-15。
01mach445P1030182.jpg
AMDのJTG資料により25PDSUBコネクタのピン対応が分かったので、何かの付録のJTAG基板のパターンをほとんどカットし、バッファには手持ちのVHC244をシール基板に載せて利用。

10JTAG322.JPG20MACHjtag33.jpg30jtag2P1030184.jpg31jtagP1030183.jpg

MACH445をQFP100Pのピッチ変換基板に載せ評価基板を作った。
50MACH445test34.jpg
40pkg80.jpg

MACH445は20年前のCPLDで、AMDで開発され、後にVantisに移管された。その後はLatticeに移った様だが、最近のツールには、さすがにMACH445の名前はみつからなかった。手持ちのMACHPRO 1.1で書き込んでみた。MACHXLでデザインファイルをコンパイルしてJEDファイル作る。MACHPROのために JEDファイル名を記述したCHNファイルを作成し、MACHPROを起動する。

MACHWRT.CHN
60MACHchn31.jpg

MACHWRT.BAT
70machbat32.jpg

MACHPRO 1.1を動かすためにパラレルポート付きDOSマシンが必要である。ちょうどTHINKPAD535が押入れの奥にあったので、10年ぶりくらいに通電してみた。時計は狂っていたが、DOS7.0が立ち上がった。
81TP53585.jpg

TP535でMACHXLは立ち上がるが、MACHXLソースのコンパイル中にエラーコード無しで停止していまう。現用のWindows7上にDOSBox0.74をインストールしてDOSエミュレータ上でMACHXLを使い、JEDファイルを作った。
dosbox059.jpg
エディタでJEDファイル名記述したCHNとMACHPROを記述したBATファイルを作って、SD(2G)-PCカードアダプタ経由で、TP535にコピーする。16GのSDカードはDOSで認識できなかった。
71sdpc86.jpg

TP535のパラレルポートにケーブル経由で、JTAGアダプタと、MACH445評価基板を接続し、5V電源を接続する。
80jtagwrtP1030172.jpg
コマンドプロンプトからでも良いが、ファイルを探しにくいので、TP535で使っていたファイラー(MIEL)からMACHWRT.BATを実行する。
90miel1P1030171.jpg92mielwP1030173.jpg

MACHPRO 1.1が起動され、書き込みとべりファイが10秒程度でできる。
94mielwP1030174.jpg96JTAGWRT36.JPG

終了レポートが出るので、正常終了を確認して、5VをoffにしてJTAGを切り離す。今回は8ビットカウンタ5個と、8ビットレジスタ6個を入れたが、先にI/Oピンが一杯になってしまった。

MACH445に入れたカウンタとレジスタの等価回路
98MACHreg29.jpg

クロックからのFFoutまでのデレーが6nsくらいなので、TTLのLS並みと思うが、消費電流が33MHz動作で、5V350mAとかなり多い。
99b1delay5.jpg
8ビットカウンタの出力TC[0..6]
99MACH445CT37.JPG

簡単に書き込みが出来たが、パラレルポートのあるPCがあまりない。20年前のCPLDであっても、用途を限れば使えそうであるが、消費電流が多く使いにくい。未使用品があと数個あるが、何ができるかな。

参考:回路図PDF、PDS,JED



----------------------------------------------------------------------------

Xbox360 Xecuter Nand-X RGH Edition JTAG Kit v3

Xbox360 Xecuter Nand-X RGH Edition JTAG Kit v3

  • 出版社/メーカー: Xbox360周辺機器
  • メディア: Video Game



AMDのCPLD MACH445の開発ツール(DOS) [FPGA]

部品を整理していると、20年くらい前に調達していた1995年製造のMACH445-15が数個出てきた。評価の為変換基板に載せてみた。
01mach445P1030182.jpg02MACH445.jpg
MACH445はAMD製のJTAG書き込み可能な100ピンQFPのCPLDで、128マクロセルを持っている。今ではXilinxなどからより高速なCPLDが数百円で入手可能なので、時代の進化を感じる。MACHの開発ツールは、DOS上で動作するMACHXLがあった。今ではソフトのサポートは無いが、以下からダウンロードできる様である。400ページ近いソフトウエアガイドも付いている。PALASMの様な言語である。
00guide4.jpg

Download MACHXL 2.1 Software
http://noel.feld.cvut.cz/hw/amd/mxl21sw_.html

自分は、昔使っていたThinkpad535にMACHXL2.1が入っていたので、Windows7で動作するのDOSエミュレータDOSBOX-0.74の上で使った。
Thinkpad535では設定がまずいのか、MACHXLコンパイルは途中で停止してしまったが、JTAG書き込みは出来た。JTAG書き込みの紹介は後日。

DOSBOXを以下からダウンロードしてインストールする。
http://www.dosbox.com/
dosbox059.jpg

ドライブC にDOSデレクトリを作っておく。
C:\DOS

C:\DOS以下にMACH関連ツールをコピー。

C:\DOS
    \MACH
      \MACHXL
        \EXE
        \USR
        \EXSAMPLES
        \DATAFILE

USR以下にデザインファイルのソースを置く。コンパイル後にレポートファイルが沢山できるので、デザインファイル毎にデレクトリを作っておいた方が管理が楽である。

MACHXLのソースはPALの論理記述に使ったPALASMに似た言語であるが、階層記述や、回路図記述が出来ないので、簡単な回路でないとかなりめんどう。
試行として、\EXAMPLESの中にカウンタの例COUNTER.PDSがあるので、CHIPをMACH445に変更。ファイル名も適当に変えておく。

DOSBOX-0.74 Optionsを起動してdosbox-0.74.conf に以下追加し、仮想ドライブCのマウントとPATHを設定する。

------------------------------------
mount c c:\dos
c:
SET MACHXL=C:\MACH\MACHXL\
path=z:\;c:\bat;c:\bin;c:\tools
PATH = %PATH%;C:\MACH\MACHXL\EXE
cd c:\MACH\MACHXL\USR
-----------------------------------

key配列が違うので、DOSboxを起動して、よく使う記号(+-\など)をkeymapperで設定する。完全には直らないが、読み替えて使う。ソースの修正は主にWindowsから行うので、あまり問題にはならない。コマンドプロンプトからMACHXLを起動。
3dosbox1.jpg4dosbox2.jpg5machxl3.jpg

デザインファイルのある場所をカレントデレクトリに設定
6cwd24.jpg

Retrieve・・でデザインファイルを指定(FILE.PDS)
7retr5.jpg
RUN>Compilation、オプションを設定してf10押下
80opt7.jpg

エラー無ければ10秒くらいで完了メッセージ。PINの指定によってはMACHFITRに20分くらいかかる事もあった。
8a9run8.jpg
レポートファイルの中に、ピンやFFの使用量が書かれている。
8b10rpt9.jpg

JEDファイルが出来ている事を確認して、JEDファイル名を入れた書き込み用CHNファイルと書き込みプログラム起動BATを作成

MACHWRT.CHN
---------------------------------------------
; 08/29/2015: MACH445 counter
'COUNTER' MACH445 P 6 CNT6PIN.JED / -o Z -f MACHWRT.OUT;
---------------------------------------------

MACHWRT.BAT
----------------------------------------------
machpro -i MACHWRT.CHN -z 3
----------------------------------------------

書き込みの流れ
9amachpro40.jpg

machproのオペレーション
9bchncmd42.jpg

JEDを作る毎にCHNを書き換えるのが面倒になったので、JEDを指定してCHNとBATを作るツールを作った。JEDCHN.EXE
9cjedchn0.JPG
使い方:
JEDCHN.ZIPを適当なフォルダに解凍して出来たファイルJEDCHN.EXEをダブルクリック。画面上でJEDを指定すると、JEDのあるフォルダにコマンドに応じたCHNとBATができる。JEDCHNのアンインストールはファイル削除。レジストリは使っていない。

MACH445の書き込みはパラレルポートが必要なので、Thinkpad535の出番。

Thinkpad535のパラレルポートに書き込み器を接続。
JED,CHN,BATをSD-PCカードアダプタ経由で、ThinkPad535に移行し、BATを起動。書き込みは、簡単に終わった。 こちらの紹介は後日。

JEDCHN.ZIP(Windows)


----------------------------------------------------------------------------------------

FPGA ボードで学ぶ組込みシステム開発入門 ~Altera編~

FPGA ボードで学ぶ組込みシステム開発入門 ~Altera編~

  • 作者: 小林 優
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2011/09/22
  • メディア: 大型本






WiiUゲームパッドのACアダプタ修理・流用 [修理]

WiiUゲームパッドのACアダプタ(WUP-011)修理・流用
2017.7.30:ご指摘により”いじり止めネジ”サイズ訂正

注意:以下は自己責任でお願いいたします。
   ・ACアダプタの分解により、メーカ保証が受けられなくなります。
   ・コンセントから外しても内部コンデンサに高圧がチャージされているため
感電、その他事故が発生することがあります。
   ・分解したACアダプタの使用により、事故、他機器への波及障害、
火災などが発生する可能性があります。

WiiUゲームパッドのACアダプタ側でケーブルの線がむき出しになり、代品を購入。
0cableP1030061.jpg
古いACアダプタをそのまま廃棄するには忍びないので、分解してみた。分解防止のためいじり止めトリクスネジ(ヘックスローブ)を2個使用している。手持ちのT9ドライバが適合。T8でも少しゆるいが使えた。 いじり止めネジはT8でした。
10T9P1030064.jpg
ネジ2本を外して、ケースのツメ(片側3ケ所、両方で6ケ所)をマイナスドライバでゆっくり押しながら順に外していく。
20tume1P1030069.jpg21tume2P1030070.jpg
基板に接続されているケーブルの半田をとかして、取り外す。破損しているケーブル部分はカットし、マイナス側編線にチューブをかぶせて再度基板を接続。
30openP1030062.jpg
ケーブルタイを、抜け防止に使う。流用するにはケーブル長が長いので、60cmくらいでカットし、DCプラグを接続。ショート防止のため、センターピンを、カプトンテープで巻いて完了。
40conP1030065.jpg
50endP1030066.jpg
電圧がやや低く安定度悪いが、規格通り、4.75V1.6Aの電源として流用する。1.6Aで保護回路が働き、電圧が急に0Vになる。 ACプラグを抜いて少30秒程度放置で復旧する。

ACアダプタ規格:4.75V1.6A
6acadpterIV特性21.jpg
--------------------------------------------
2017.7.30追記
結論:いじり止めネジはT8でした。手持ちT9レンチが細くなっていた。
00-00125.jpg

50倍拡大鏡でスケールを撮影した後、ネジトップを撮影。
10draw_0728-41mm.jpg1500draw_0728-9t8.jpg

レンチサイズは位置決めが難しかったので、ノギスで測定。
手持ちT9レンチのA径は、2.38mmしかなかった。
30.jpg
T8レンチ
25.jpg

ボルト径は、2.54mmであった。
35.jpg

いじり止めネジはT8であったが、手持ちT9レンチが細くなっていたので使えた。
訂正してお詫びいたします。
---------------




シグネット [8本組精密ドライバーセット(ヘックスローブ)] 52287

シグネット [8本組精密ドライバーセット(ヘックスローブ)] 52287

  • 出版社/メーカー: シグネット
  • メディア: Automotive



この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。